■サラちゃんファンクラブ

○お店

店の忙しい時間帯を乗り切った皆さんは男Aを2階の空き部屋に連れて行きました。

  GM  :尋問したい方はどうぞ。

男は男は縛り上げられた状態で椅子に座らされています。ファデットが男を起こしました。

男A   :「おい!客になんてことすんだよ!

       ・・・は!?それとも何か!?

       お前らサラちゅわんファンクラブの人間か何かか?

       で、サラちゅわんの相手として俺が相応しいかどうか試しているのか!?」

男は一生懸命もがきながら、ぷーぷー喚いてます。

まだ、自分の置かれている立場というものを理解していない様子です。

ファデット:「お前みたいなのは客っていわねーの。

       クレーマーっつうの。クレーマー。

       散々嫌がらせしやがって。

       この店に通った割りに弁当マトモに買ってねぇくせに。」

男A   :「まだ買ってなかっただけさっ

       いや!サラちゅわんの笑顔が見たかったんだ」

  GM  :とってつけたように。

ファデット:「さて、なんでこんな目に遭ったか心あたりがねぇとは言わせねぇ。

       何時からこの店に嫌がらせをし出したんだ?

       どこのアンポンタンの指示だ?

       看板娘に交際を断られた腹いせでもしてるのか?

       知ってることは全部話せ。

       さっきのゲンコツはもう食らいたくないだろう?  

       本人はまだ殴り足りなそうだけどな。」 

男A   :「早く俺を自由にしやがれ!

       くそっ外れない!

       うをー!・・・ぎゃー!肩が!肩が!」

縄が外れずに肩が外れたようです。

男は叫びながら首を一生懸命振っています。

ファデット:「オレの質問をスルーするな。ちゃんと答えろ。

       自由にするかどうかはそれからだ。

       肩くらい外れたって死にやしねぇ。」

ノワール :「ちょうどいいですわ。この前、更紗さんに戴いた包丁で練習した包丁捌き、

       貴方に披露いたしますわね♪」

そういうと、ノワールは男の目の前で分厚い肉を、だんだんっと叩ききります。

  ノワールPL :本人は脅迫のつもりはありません。たぶん男はおなかすいているだろうし、

       自分の料理の練習台にちょうどいいかと思い、料理を披露しているだけです。

       向こうがどう勘違いするかは知りませんが(笑)

男A   :「お嬢ちゃん、残念だけど、俺、君の告白には応えられないよ。

       だって、俺の心はさっき盗まれちまったんだ。

       サラちゅわんに(ぽっ)」

  GM  :どうやらこの男、頭の中は年中春のようです。

結城更紗 :「いっ・・・。」

更紗は一歩後ろへ、ひいてます。(^^

バコーン! とフライパンが良い音を立てます。頭がいい感じに跳ねます。

ファデットが男の頭をはたいたのです。

ファデット:「そこまでお前がモテるわけねーだろ!

       ったく、尋問されてることもわかんねーのか、こいつは。」

男A   :「こ・・・これも愛の試練なのか!?」

男はなにやらぶつぶついってます。

ファデット:(こいつ、ずれててやりずらいな。)

そのときファデットの頭に閃くものが。

ファデット:「そっかその手もありだな。」

ファデットは皆の前から消えると、羊皮紙になにやら書き出します。

ファデット:「これでアジトが分ればいいんだがな。」

 

--------------------------------------------------------------------------------

サラちゃんファンクラブ(仮)入会申込書

 

 ・当会は素直にサラさんを応援出来る人

 ・サラさん、もしくは会長の質問に素直に答えられる人

  以上の規則を遵守できる者を対象とします。

 

 以下の申込書にもれなくご記入下さい。

 

名前(ふりがな):

住所      :

生年月日    :

勤務先住所   :

勤務先の代表者 :

 

アンケート

1) このお弁当屋をどうして知ったのですか?

  

    a)知人から聞いた。 b)通りがかりで見た c)その他(具体的に)

 

2)1で a と答えた方のみ

   誰の指示ですか?(具体的に)

 

 

3)その理由を知っていましたら具体的にどうぞ。

 

  ご協力ありがとうございました。

 

(裏面)入会金は10ガメル 年間費は5ガメル

    計15ガメル一括でお支払い下さい。

--------------------------------------------------------------------------------

 

ファデット:「案外こいつはこうしたほうがあっさり教えるかもしれん。

       ん~まだ足りねぇ箇所はあるかな・・。」

ファデットはこっそり仲間に羊皮紙を見せながら尋ねます。

  ファブPL :あとは、適当な羊皮紙にエルフ語で『お前はバカだ』

       と書いた紙を『サラさんのサインだ』と渡せばいいかな()

ノワール :「あらっ、面白いですわねw」

ファデット:「オレから渡すのもなんだから、頼む。」

ノワール :「了解しましたわ。」

ノワールは羊皮紙を受け取って、男の前に坐ります。

ノワール :「えっと、あなたは本気でサラさんを愛する一人の人間として、

       サラさんを応援し、愛で、サラさんのためにすべてを捧げる事を

       誓えますか?

       当方、『サラちゃんファンクラブ』は

       生半可な覚悟では参加できませんわよ?

       それでも構わないというのであれば、このアンケートに正確にご記入の上、

       入会金をお支払いくださいませ。

       いまなら入会特典として、サイコロステーキ弁当荒野風味を

       差し上げますわ。

       あぁそうそう、もし半年間弱音を吐かず勤め上げたら

       サラさんと1日デートを楽しむ特典が

       ファンクラブ会員にはありますのよ。」

と言って、ノワールは羊皮紙を男の目の前に差し出します。

結城更紗 :「あ、あの・・・。」

更紗は何か言いたげですが、尋問の効率化のために我慢して口を閉じます。

ファデット:(のり弁当で良くないか?!・・すげーサービスしてるなw

       あぁでも半年間ここでただ働きさせることも出来るかもな…)

男A   :「せめて右腕だけでも自由にしてくれ!

       じゃないと書類がかけないだろ!」

ファデット:「それもそうか・・・」

ファデットは右腕だけ自由にしてやります。

男A   :「うおー!筆はどこだ!どこにある!

       血でもいいか!?指の血でもいいのか!?」

ファデット:「悪魔と契約でもするわけじゃねぇんだから・・・?筆くらいあるぞ。」

オトコは筆を貸してもらうと猛烈な勢いで書き始めます。

あまりに勢いがありすぎて、ちょっと読みづらい感じですが何とか読めます。

 

--------------------------------------------------------------------------------

 

名前(ふりがな):オトコ・エー

住所      :ザインの旧難民地区、おんぼろ通りの近所

生年月日    :サラちゃんの好きな日

勤務先住所   :自由業なので住所不定

勤務先の代表者 :同上の理由で不定

 

アンケート

1) このお弁当屋をどうして知ったのですか?

  

    a)知人から聞いた。 b)通りがかりで見た c)その他(具体的に)

   「c)その他(具体的に)」○

 

2)1で a と答えた方のみ

   誰の指示ですか?(具体的に)

 

3)その理由を知っていましたら具体的にどうぞ。

  (数十行に渡って更紗さんへの思いのたけをつづった後)

  ある依頼で今日一日、弁当を売らせなければ報酬をもらえたため、

  弁当屋の前に立っていた。

 

 

  ご協力ありがとうございました。

--------------------------------------------------------------------------------

 

ファデットは書き上げた書類をしげしげ眺めチェックを始めます。

ファデット:「なんて名前だ。お前、ペンネームはダメだぞ?」

男A   :「ん?これ本名」

ファデット:「マジっすか…まぁいいや。

       しっかし、いい加減な住所だなぁ。会報を届ける人の身にもなってくれよ?

       何か目印とかねぇのか?」

男A   :「うーん・・・目印っつってもなぁ・・・

       いいよ。日付さえ教えてくれれば俺がとりに行くから」

ファデット:「不定期だしなぁ・・・教えるにも連絡に不便そうだが・・・」

男A   :「大丈夫。ここに来ればいいんだろ?

       サラちゅわんに会えるわけだし、毎日だって通うよ」

ファデット:「生年月日が好きな日って…意味がわかってねぇな?

       好きな日にバースデーカード貰ってもしょうがねぇだろ・・・」

男A   :「・・・じゃあ、毎日だったら、毎日バースデーカードくれんのか?」

ファデット:「毎日歳を取るのかよ?1年やってたらオレの歳を越えるな・・

       その前に寿命が来るか・・。」

男A   :「・・・そうか!確かにあんまりサラちゅわんと歳が離れるのは問題だよな!

       あんた、鋭いな!」

ファデット:「オレは問題とは思わなかったけどな。妻が人間だったし・・・」

男A   :「いやさ、歳の差を気にする場合があるじゃん。

       それに歳が近いほうが話があいそうな感じがするし」

ファデット:「世代的に話の食い違いはあるわな。

       気にするかどうかは彼女に聞いてみ?」

ファデット:「勤務先は、とりあえず、今のところでいいぞ?」

男A   :「ん~、じゃ、オンボロ通りにある『気ままな黒猫亭』ってことに

       しといてくれ」

ファデット:「酒場だな?ここで働いてるわけじゃねぇんだろ?」

男A   :「どっちかって言うと、ここで仕事にありつくのさ。

       あんたもカタギじゃなさそうだし。・・・わかるだろ?」

ファデット:「ふんふん。そういう店か。」

ファデット:「で、その酒場のお勧めはなんだ?

       裏メニューもあったら教えてくれ。

       たまには皆を連れてご馳走でもしてやらんといかんからな。」

  ファブPL :とか言って、あとで経費として請求するつもりです。

男A   :「まかないくらいだな。あそこの親父は裏メニューなんて

       気の利いたもん作ってくれないし」

ファデット:「まかないか。まあいいや。」

ファデット:「…つーか、ある依頼って、そいつから報酬を前借すればよかったのに。」

男A   :「手付はもう使っちまったよ。

       サラちゅわんに会えるんだったら、残しといたんだけどな」

ファデット:「人に迷惑かけるような仕事じゃなくってよぉ

       もっとマトモな仕事に就こうって発想は無かったのかよ?」

  ファブPL :・・・お前が言うなw

男A   :「でも、そのおかげでサラちゅわんと運命の出会いができたわけだし。

       そう考えれば十分すぎるくらいまとも・・・

       いや!運命の仕事と言えるだろう!」

男は意味不明に力説しています。

ファデット:「それをきっかけに自由業から足を洗って

       まともな職人になればな。

       運命を変えるってそういうことだぜ?」

男A   :「ふむ、確かにそうだな。やっぱり結婚すにゃ定職が合った方がいいよな!

       あんた、かなり鋭いな!

       よし決めた!俺、今日からここで働くよ!

       そこから芽生える恋そして・・・・・・うへへ・・・」

結城更紗 :「従業員はいっぱい居ますから~。残念です!!(汗)」

更紗は、このまま男Aの妄想が実現しそうな恐怖にかられ、冷汗をかいて言っています。

男A   :「えー、そんなに照れなくったっていいて~。

       こう見えても結構料理得意なんだ、俺って」

ファデット:「真人間になるんだったらまずその格好を何とかしないとな。

       少なくともカタギに見えるスタイルじゃないと

       商売に影響するぞ。」

男A   :「確かに、見た目って重要だよな。

       よし、真人間ファッションで更紗ちゅわんに惚れ直してもらうぞ!」

男A   :「・・・ところでさー入会金なんだけど、

       今手持ちがないからリボ払いでどうにかなんない?

       3回で。」

ノワール :「あら?先ほど貴方が落とされた10ガメルを入会金としていただければ

       構いませんのよ。

       年会費のほうは待って差し上げますから。えっそれも厳しい?

       …そうですねー。このある依頼に関して

       もう少し詳しく話していただけるなら、

       入会金についても相談に乗りますけど?」

ファデット:「金勘定はオレの苦手分野だ。よろしくな。」

  ファブPL :リボ払いすら知らない模様。

       知ってたらとっくに乱用してますねw

       お金にルーズなキャラですし。

  ノワールPL :このキャラもそんなに金にシビアなキャラではないはずなのに、

       うっかり、受け答えしてしまいました。

       意外に人里に下りたときに苦労したのかもしれません。

男A   :「うーん、背に腹は代えられないか・・・よし!俺も男だ!」

男はなにやら決心したようです。

男A   :「実はさ、何日か前に気ままな黒猫亭で油売ってたら

       そうさな・・・そっちの兄ちゃん(=ファブさん)くらいの背丈の

       やせた男が話しかけてきてさ、

       今日から毎日、この店に弁当を売らせないように

       店の前で立ってくれたら報酬をやるって言うんだ。

       手付ももらったしよ、簡単そうだったから引き受けたんだけど・・・

       思いも寄らない障害があったよ・・・

       それはサラちゅ(中略)

       ・・・というわけで、もうちっとまかんない?」

ファデット:「ちなみに誰が報酬を出すんだ?」

男A   :「そいつのことはよくは知らねぇんだ。

       酒場にいたときに話を持ちかけてきてな。

       金持ってそうな風には見えなかったな。

       どっちかって言うと、盗賊とか、そんな感じだった」

ファデット:「ふむふむ。盗賊か。・・

       この店が盗賊に狙われるような理由は思いつかんのだが・・・

       そいつの髪の色とか服装とか特徴を知りたいな・・

       ちなみに、偽名だろうけど名前は何ってヤツだ?」

男A   :「自分ではビセロって名乗ってたけど、完全に名前負けしてたな。」

ファデット:「ビセロね。よしわかった。」

ノワール :「まけてさし上げても構わないんですけれど、

       …サラさん、どうなさいます?」

結城更紗 :「・・・店長に聞いたんですけど、色んな人から店に嫌がらせがあるんです。

       日に日にエスカレートして、

       このままでは、私、ここで働けなくなってしまいます。(うるうる)

       だから、嫌がらせの原因を知るためにも、

       あなたの依頼人のこともっと詳しく教えてくれませんか?

       (ブリッコ&懇願ポーズ)」

  更紗PL :尋問と言うより、お願いですね。当然、縄で縛ったままですが・・・(^^;

男A   :「う~ん、サラちゅわんの力になりたいのは山々なんだけど、

       俺にも一応守秘義務っていくか、

       個人情報漏洩に対する認識っていうか・・・」

男はなにやらごにょごにょ言ってましたが、更紗の懇願ポーズにあえなく陥落します。

男A   :「あのね!ええっと、名前は本名かどうかわかんないんだけど、

       どうみてもカタギには見えない感じだったんだ。

       似顔絵書ける人いる?俺、教えるよ!」

  GM  :目撃したのが男Aのみですから平目とします。

       なので、尋問の場に居合わせた方1名が平目でロール、という風にしたいと思います。

       誰がやっても同じですので、先着順でいいですよ。

       クラフトマン(似顔絵画家)とかペインターとか、描画系の技能があれば別ですが・・・

結城更紗 :「あぁ、ありがとうございます!オトコ・エーさん。(ブリッコ&満面の笑み)

       オトコ・エーさんが似顔絵で教えてくれるそうです。(嬉)

       誰か、絵を書ける人はいませんか?」

誰も名乗り出ません。首を横に振るのみです。

ファデット:「あいにくエウフェ(孫娘)は仕事中だしな・・」

結城更紗 :「あぁ・・・いないみたいですね。(苦笑)

       ちゃんと書けるかわかりませんけど、私、やってみます。

       ・・・では、オトコ・エーさんお願いします。」

男A   :「うひょう!これはサラちゅわんと夢のコラボってやつか!

       我が人生、悔いなし!

       あ、いや、サラちゅわんと一緒になりたいから、まだ悔いあり!」

結城更紗 :「な、何を言って・・一緒になる人は決めてるんです!!!

       あっ・・・。(真赤)」

更紗は頭に血がのぼったのか、何やらほざいた後、赤くなって俯きます。(^^

更紗は背負い袋から羊皮紙と筆記用具を出すと、オトコ・エーに特徴を聞きながら、

書き始めます。

  更紗PL :(平目11

ファデット:「謙遜すんなよ? 実は絵の勉強してるだろ?」

ノワール :「上手いじゃないですか!さすがですわね!」

ノワールも絵を覗き込み感嘆の声を上げます。

結城更紗 :「えっ?そうですか?きっと、まぐれですよ。(照)」

更紗は照れて赤くなっています。

ノワール :「素直に協力して下さったことですし、

       とりあえず、入会金は5ガメルにまけてさし上げますわ。

       年会費も待ってさし上げますから、年会費払うまでは仮会員ということで」

男A   :「よ、よし!すぐに本会員になってみせるからな!

       見ててね!サラちゅわん!!」

結城更紗 :「そ、そう言えば・・・人数制限がありますから、早く本会員にならないと、

       ファンクラブに入れなくなるそうですよ・・・。ね、ノワールさん。(苦笑)」

更紗はノワールに涙目で同意を求めます。

ノワールは男Aに話しかけます。

ノワール :「頑張って下さいね。

       さっそくですが、サラさんのハートをゲットするためのアドバイスを

       さし上げますわ。

       まず、サラさんはお料理には一切妥協を許さない方ですの。

       貴方が特級調理師ほどの腕前なら別ですが、

       半端な料理の腕前で、同じ厨房に立とうものなら、

       確実に嫌われますわよ?

       それと、相手に不快感を与えない身だしなみというのも大事ですわ。

       『人は外見じゃない』と申しますけれど、身だしなみ一つできない方が

       女性のハートをゲットするのは不可能ですわ。

       身だしなみは、女性と接する上での礼儀と敬意の表れですもの。

       次に、サラさんは自分を律し、何かに打ち込む人が好みですの。

       特に形に残す何かを作る方が。

       生活を改めて、大工でも始めてはどうかしら?

       仕事に打ち込んで、いつか一人前の職人になれた日には、

       サラさんのハートをゲットできるかも知れませんわ。

       それと何より大事なのは、相手の気持ちを思いやれる方。

       相手の嫌がることは決してしない。

       自分の気持ちを押し付けるだけでは女の子は逃げてしまいます。

       本当に好きなら、相手に好きになってもらえるように自分を磨かなくては。

       わたしも応援します。

       そうそう。大工になったら、

       お昼はここのお弁当を買っていってくださいね。

       サラさんの手作りなんですから。

       …がんばって。」

男Aを適当言って追い返します。言ってる中身は、最近読んだダイムノベル、

『インディアナ・ジョーンズの日記』のパクリだったり。

男はノワールに説得されて、真人間になる決心をしたような感じがしないでもないような気がします。

オトコを追い返した後、

ノワール :「更紗さん、これでいいかしら?

       むげに断るのもかわいそうですし、

       ほんとうに言ったとおりの男性になったら、

       チャンスがないとも言い切れませんでしょ?」

結城更紗 :「あ、あの・・・わ、私・・好き・・・(真赤) 騎士様が好みなんです。(照)」

ノワール :「まぁ。それはオトコさんもハードルが高いですわね。

       でも知り合いの吟遊詩人さんが申していましたわ。

       『男の子は恋した相手のためなら道化にも騎士にもなる』って。

       いまだによくわかんないんですけど、

       そのうちオトコさんが騎士になることもあるかも知れませんわね。」

結城更紗 :「あの、その、・・・・・・・・・そ、そうですね。(硬い笑顔)」

更紗はノワールの押しに呑まれたようです。(^^

 

男は少しして紫郎に付き添われて店を後にします。

紫郎が何を言ったのかは聞こえませんでしたが

変える頃には男Aは元気になって店を後にしました。

結城更紗 :「あ、あの・・・さっき、何を話していたんですか?」

更紗は、何となく悪寒を感じたので男Aが帰った後、紫郎に聞いてます。

紫郎   :「知り合いの、道徳にだらしない女を紹介するって言っといた。

       言っとくけど、更紗ちゃんのことじゃないからね。

       あくまでも、俺の個人的な友人さ」

ノワール :「真人間に戻ろうとしてる人間を変な道に誘わないでくださいませ。

       というか『道徳にだらしのない女を紹介する』なんて台詞、

       オトコさんにも、その女の方にも失礼ですわ。」

ノワールは紫郎を蹴り飛ばします。一応手加減はしてますが。

紫郎   :「きゃー!」

紫郎は大人しく飛ばされます。

 

○追跡組

一方その頃。シュリンプはというと男Bの追跡を続行していました。

男Bはザインの旧難民地区まで行くと、オンボロ通りという俗称の通りから

少し離れたところにある廃屋に入っていきました。

  シュリンPL :シュリンプと廃屋の距離はどんな感じでしょう?

       近くにグラランが身を隠せる場所はありそうですか??

       とりあえずシーフ技能で。潜伏も忍び足も敏捷なので(シーフ2+敏捷3+出目4=9

  GM  :通りを挟んで向こう側に男Bの入っていった廃屋が見えます。

       隠れる場所はありますが、そこが誰かの縄張りかどうかはワカリマセン。

近づこうとしてシュリンプは小石を蹴飛ばしてしまいました。

廃屋から男Bがちょこっと顔を出します。

目が合った、ような気がしました。

シュリンプ:(あちゃぁ~、見つかったちゃったかな?

       年は取りたくないもんだね♪)

などと思いつつ、シュリンプはしばらくそこに隠れ、様子見します。

やがて男が顔をひっこめ、シュリンプは店に戻ることにしました。

 

 

■ロベルタの帰還

やがてロベルタが戻ってきます。

ファデット:「お疲れさん。そっか。シュリンプはまだ調査中なんだな?

       しかし、そいつらもへタレっぽいな()

結城更紗 :「お帰りなさい。・・・あら、そうなんですか・・・。

       尾行の方も少し期待が薄くなってきましたね。」

ファデット:「仕事を持ち込んだっていうその酒場に

       今晩繰り出してみるか?

       マスターから聞き込みする価値はあると思うぞ?」

結城更紗 :「はい、そうですね。何か教えてもらえるかも知れませんし、そうましょう。」

ファデット:「ああいうヤバイのがウロウロしているのを考えると

       女性は連れて行きたくねぇんだけどな・・」

ノワール :「うーん。そのオセロだかピクルスだかが、

       そういった酒場で適当な人を見繕っただけならどれだけ判るか

       いまいちというか、偽名に変装もしててもおかしくないんですけど、

       待つだけも芸がないですし、聞き込みに行くのは賛成ですわ。

       でも、その間にこちらを襲われちゃったら困りますし、

       ファデットさんとシュリンプさんだけでお願いできるかしら?

       私はここで護衛を続行しますから」

ファデット:「おうっ。任せろ。」

結城更紗 :「別れて行動した方が良さそうですね。

       ファデットさんに甘えて、酒場に行くのはやめておきます。」

紫郎   :「そうさな。あんまり大勢で行っても仕方がないし。

       俺も残るよ」

ノワール :「…そうだ!」

ノワールはみんなに顔を近づけて声を落として喋ります。

ノワール :「オトコさんに協力してもらって、

       酒場でだべって、ピロリがやってきたら、

       『あそこには紫郎とかいうおっかない用心棒がいて無理無理。

        あんなはした金じゃできねぇよ。

        ここにいる、俺の知り合いの手も借りなきゃ出来そうにないから、

        報酬をもうちょい増やして』

       とかいって、ファデットさんたちを逆に潜入させます?」

紫郎   :「そしたら別のに頼みそうな気がするけど。

       多分あの野郎、使い捨てなんじゃない?」

結城更紗 :「相手がどんな人なのか解らないうちから潜入作戦を考えるのは、

       なんとなく危なくないですか?」

更紗は不安そうに言います。あまり乗り気ではなさそうです。

ファデット:「スパイ活動か・・・。

       興味あるけど自信無ぇ・・・。」

ノワール :「そうですかー。残念。…でも良く考ええ見れば、

       スパイは入浴シーンをこなせないといけませんものね。(←何故!?)

       確かにファブさんでは無理かもしれません。」

結城更紗 :「えっ?・・・。(真赤)」 

ノワール :「それと、一応似顔絵をギルドに持っていって調べてきてもらえますか?」

紫郎   :「そうだね。何か手がかりが得られるかもしれないし。

       ツテがある人にはいっちょ調べてもらおうかな」

ファデット:「おうっ(頷)知ってるといいんだけどな。」

結城更紗 :「ビセロと言う人、盗賊ならギルドに知っている人がいそうです。 

       何か情報がつかめるかも知れないので行ってきます。」

更紗は乗り気なようで、似顔絵を持って調べにいきます。

  更紗PL :皆、バラバラで調べに行くとしたら、似顔絵が何枚か必要ですが、

       似顔絵は何枚か書いたものと思って良いでしょうか?

  GM  :一枚手本があれば、あとは総出で大量生産した、という風にお考えいただければ。

紫郎   :「俺は留守番してるから、ギルドの方、頼んだよ」