■キング現る!! エースを倒した冒険者達は先を急いだ。 しばらく行くと、小さな寿司屋があった。 張り紙が貼ってある。 『アルバイト募集★時給1ガメル(日本円にして100円、激安)  ただし、握力100キロ以上の方』 あまりの奇怪な張り紙に立ち尽くす冒険者達。 「おあいそー」 そのとき、扉が開いて、中から一人の怪人がのれんをくぐって現れた! 現れたのはリーゼントに異様に長いもみ上げ、さらにはグラサンをかけ、 エナメルの靴をはき、白くきらきらと光る服 (ズボンの裾は異様に広がり、シャツの袖には細いリボンがのれんのように連なっていた) 大きく開かれた胸元からはみ出る胸毛がまぶしい。 なにより特徴的なのは、体重200kgはあろうかという、肥満体だ。 ウィネ  :「…うわ、リーゼント…しかもお約束的にもみあげ凄いし…        その上あのお腹…歌いたくなるわねぇ…」   ウィネPL :(前奏)        腹を揺らしてぇ〜奴が来るぅ〜♪肌に脂取り紙張り付けてぇ〜♪        光る服に染込んだぁ〜♪脂の臭いがやって来るっ♪        嗚呼〜腹よ良き肉よ〜お前今頃どの坂の上で、        ダイエット目的で走り抜けながら、何思うぅ〜♪…みたいなw(何」 怪人は謎の固形物を口に放り込んだ。 ゴリッ、バキッ、ガリッ、バリッ。コリ、カリ、ポリ、コリ…。 おそらくはあれが、握力100キロで握られたスシなのだろう。 あまりにも歯に悪そうな音を立てるスシ。 食べる怪人の目にうっすらと涙が浮かんでいた。 怪人はごくんとスシを飲み込むと、懐から取り出したドーナツを頬張りながら名乗った。 エルヴィス:「俺様は、キング。キング・ファットマン・エルヴィス。        お前らがジョーカー様に盾突こうっていうあんちくしょうどもか。        ふふ、どいつもこいつもロックな面構えだぜ!        OK、べいびー♪        ここを通りたかったら、俺様と勝負しな!」 男は、不敵に笑った。   GM  :セージ、もしくはバード+知力Bで10以上を出した方は気付きます。        かってキングと呼ばれ一世を風靡した伝説のバード、”キング”エルヴィス        その人であることに。        ものすごい肥満体になってしまいましたが、        ヘアスタイル、ファッションがエルヴィスその人だと証明しています。        ”キング”エルヴィスは死んだと思われていましたが、        こんなところでジョーカーの手下をしていたのでした。   百式PL :とりあえず、セージチェック!ヤツは何者!?        (セージ1+知力3+出目7=11)   ウィネPL :さて、知っているかセージチェックw(セージ3+知力3+出目4=10)   セリノPL :知っているかバードチェックします。(バード2+知力2+出目9=13)   ライヤーPL :エルヴィス判定! 平目!(出目9) ライヤー :「もちろん良いアルよ。殴り合いアルか?」   ライヤーPL :知らない知らない ウィネ  :「…うわ、名前にファットマンが増えてるしw自覚あるのねぇ…        それじゃぁ、宜しく!ファットマン♪」   ウィネPL :呼び方はキングからファットマンに…(ぇ セリノ  :エースとの勝負で手に入れた三輪車に乗って       キコキコと進んでるわけですが・・・       「なんじゃ?あの無駄に光ってる脂ぎった肉隗は・・・        ん・・・?モヒカン・・・もみあげ・・・それにあの服・・・        どっかで見たことあるような・・・        も、もしや・・・あの伝説のエルヴィス・・・生きとッたんか・・・        まぁあれじゃファンからしたら死んだも同じじゃろうが・・・・・        じゃが偉大な先輩には違いないけぇ・・・(以上独り言/何)        さ、サインくださいっ!!」       どこかから色紙とペンを取り出します。   セリノPL :有名なバードのサインや関連グッズをひそかに集めてたり・・・ エルヴィス:気軽にサインに応えて       「OK、ボーイ。俺が生きてるってのは内緒だぜ。」 セリノ  :「ありがとうじゃよ〜♪大切にするんじゃよッ。」 スシ屋からは、アフロ美女や、トラボルタもどきなど、70年代のディスコファッションに身をつつんだグルーピーたちが 大勢ギャラリーとして集まってくる。(サタデーナイトフィーバーみたいな人たちです) ライヤー :「おぉ〜!!トラボルタ!本物アル!握手アル。握手アル。」       トラボルタ風の男にまとわりつきます(笑) 伝説の男は口を開いた。 エルヴィス:「勝負の方法はこれだ!」 エルヴィスが指を鳴らすと、人垣がわれ、そこには5つの椅子が並んだテーブルと、 その上に山のように置かれたドーナツがあった。 エルヴィス:「フード・ファイト!!ドーナツ大食い王選手権!パフパフ!」 ウィネ  :「…え、甘い物?ドーナッツ?食べていいの?」       目がめっさ輝いています…甘い物大好きな模様… セリノ  :「運動した後で小腹もすいとるけぇちょうどよかったのぉ」 ライヤー :「ねぇー・・・普通の勝負はないの?        まぁ、三輪車の爆走するよりかはましアルね。」 百式   :「エルヴィス……エルヴィスだって!?        ばかなっ! あの伝説の男(あぁ歌いたいw)が、なぜここに!        やめてください、エルヴィス!        あなたはこんな、こんな……!        “気をつけてるんだけど、         ドーナッツってやっぱり指が汚れちゃうのよね♪”        とかやっている人なんかじゃない!!        かつての誇りはどうしてしまったんですか!?」 ライヤー :「伝説!? やっぱりすごい人アルか・・・・。        わかったアル!大食い世界選手権を五連覇した男!・・・じゃないアルか。        トラボルタとどちらが有名アルか?」 セリノ  :「それ(虎ボルタ似)はただのそっくりさんじゃよ。        エルヴィスは伝説のロックスターなんじゃ」 ライヤー :「あ!ロックスターだったアルか・・・。        エヴァンスよ・・・夢を追い続けるのは辛いだろう・・・?」 エルヴィス:エルヴィスは皮肉げに唇をゆがめて笑った。       「誇りね、今の俺様が誇りを失ったように見えるかい?        夢を追い続ける辛さ?百も承知さ!名前間違ってるし。        ならば教えてやろう!俺様にあった悲劇的な運命を!」       エルヴィスは語りだした。       「かって俺様がロックスター(バードの上級クラス)だったころ、        好物がドーナツだとインタビューで答えたことがあった。        その日から、ファンから山のようにドーナツが差し入れられたんだ!        俺様はファンを大事にするからな。        食わずに捨てることもできんし、        まして俺様のために心をこめて作ってきたドーナツを        他人に食わせることも出来なかった。        だから、俺様はドーナツを残らず食った!血を吐くような思いをしてな!        そのせいで俺様の身体はぶくぶくと太りだした。        そしてそのために業界から干されたときには、        もはや俺様の身体は1日400gのドーナツがなければ        維持できない体になっていたんだ!        …あっここからはプロジェクト×風でお願いね。        『男は肥満しきった身体を持て余して苦悩した。         もう一度スポットライトを浴びたい。         しかし、もはやその身体ではロックスターとしてカムバックすることは         不可能だった。         挫折、苦悩、失意のどん底の中、男に声をかけてきた人物がいた。         パパイヤ鈴木だった。         パパイヤは言った『デブでも極めればキャラだって』         男は目が覚めた。         贅肉によって、かつての華麗な踊りを奪われても、         男の中のロック魂は奪われていない!         男は考えた。このロック魂をゆさぶる新たなる表現法はなにか!         そう!それはドーナツの大喰らい!         自らのロック魂にかけて、男は立ち上がった!!』        わかったか!俺は誇りを失ったんじゃない。誇りを取り戻したんだ!」 ウィネ  :「…ま、物は言いようよねー…」 ライヤー :「え、えぇー!!! いやもう色々な点でエェー!!!        いや、アドバイスの仕方がオカシイし!        普通は『がんばれよ!私もがんばっているから』だろ!        はぁ・・・はぁ・・・(疲れたらしいw)」 百式   :「(目頭を押さえて)        なんて……なんて生きることに不器用な人なんだ。        ただ、ちょっと、        『(声マネ)今の好物はコンニャクゼリーさベイベー』        とか言っちゃえば良かったのに……! エルヴィス:「さぁ社会の中のツマハジキども!お前らもわかるはずだ!        しょせん俺達はロケロラ(ロケンローラの略、意味合いは社会不適合者)!        魂を殺しておりこうさんぶることが出来ないのさ!        どれだけ食えるだの、耐えれるだの、そんな益体も無ぇ事に        手前の命を張るのがロックってもんだろ!?        さぁ勝負!」 エルヴィスが指を鳴らすと、どこからか70年代ディスコソングが流れ出し、 グルーピーが思い思いに踊りだした。 セリノ  :「か、カッコいいんじゃよッ!そのロック魂!!感動したんじゃよ・・・        だからこそ勝負には手を抜かないんじゃよっ。        いざっ!!」 百式   :(目を拭い)        分かりました、食うことでしか誇りを示せないというのなら、僕も!        (グルーピーに突然ダッシュ&ドロップキック         &アフロかつら強奪&装着!)←おい        これでオレもロケロラよ。        エルヴィス、いやさキング!        お互いのロック魂でガチンコ勝負だぜ!」 ライヤー :「おにーさーん。あんまり羽目を外しすぎると        パラディンじゃなくなっちゃうよ。」   ライヤーPL :そんな事実はないw ライヤー :「さーて!徒競走よりかはまだ自身があるある大辞典アル(謎)。」 ■ステージ2『ドーナツ大食い王選手権!』 ルール! 生命の危険もかえりみず、肉体の限界、生物の限界を超えて ドーナツをより多く体内に摂取せよ! 生命抵抗値+2D6で3回判定を行い、総合計を競う! つまり生命抵抗値5のキャラの場合、1回目の出目が4、2回目の出目が6、3回目の出目が7だとしたら、 1回目:5+4=9、2回目:5+6=11、3回目:5+7=12、 総合計:9+11+12=32となる。   GM  :ちなみにエルヴィスの生命抵抗値は5だ! ●一回目 エルヴィス:「行くぜ!怒涛のドーナツ喰らい!!!」   エルヴィス :生命抵抗5+出目1ゾロ!=0個 スシの影響か、エルヴィスは1個も食せなかった! ライヤー :「うわぁ〜!!! ど迫力アル〜。        ・・・・・あれ?どーしたアル?詰まったアルか?」 百式   :「(ドーナツをぐわしっと掴み)        アフロ、いっ(ただ)きまーす!!」   百式PL :生命抵抗3+出目8=11個 ウィネ  :「食べていいのねwそれじゃぁ、遠慮無く…」       と、1個目を口にしますね。   ウィネPL :生命抵抗6+出目5=11個 セリノ  :一個目に口をつけます。   セリノPL :生命抵抗5+出目11=16個 ライヤー :「早食い選手権、八連敗の力!見せてやるアル!        これ・・・自慢していいアルか?(笑)。」   ライヤーPL :生命抵抗5+出目9=14個 ●二回目 エルヴィス:「今のは、ちょっとしたハンデだぜ!」   エルヴィス :生命抵抗5+出目6=11個 百式   :「…………!        (手を止めて、口いっぱい頬張ってる口で)        モガ、モッモガモンモガ。        モガモガモガーモモガモガモガ、モガモモッガガモガァガモガモガァ!」       訳;なら、こっちもハンデだ。       このままスパートかけることは、オレのロック魂が許さねぇ!   百式PL :つーわけで、2回目は自主的に0個です。 ライヤー :「モガモガ?・・・・・・・(解読中)。        『俺の屍を超えていけ・・・・、跡は任せたぞ!』?        わかったアル!君の死は無駄にはしないよ。」       そしてエルヴィスを横目でちらり       「がんばるアル!がんばるアル!        あの栄光への道へもう一度たどり着くアル!」       なんか応援しています。       「しかし、勝負は勝負。勝たせてもらうヨ。」   ライヤーPL :何?このコレド・・・・(何 生命抵抗5+出目4=9個 ウィネ  :「…幸せぇ〜♪」       言葉の通りの顔をしていますね〜w   ウィネPL :生命抵抗6+出目9=15個 セリノ  :「甘いものばっかり食べてるとしょっぱいものが食べたくなってくるの・・・。」       かなりのハイペースで平らげていきます。   セリノPL :生命抵抗5+出目8=13個 ●三回目 エルヴィス:「ここからが本番だ!」   エルヴィス :生命抵抗5+出目7=12個 百式   :「モガモォ!」       訳;おうよ!   百式PL :生命抵抗3+出目8=11個 ウィネ  :「…まだ食べたいしぃ…」       妙に幼いんです…   ウィネPL :生命抵抗6+出目8=14個 ライヤー :「ちょっとキツくなって来たアル。最初に飛ばし過ぎたアル。」       ウィネを横目に、       「な、何ー!? このぉ・・・粗食な感じなのにやるな!」   ライヤーPL :生命抵抗5+出目7=12個 ウィネ  :「…甘い物は別腹なのよっ!(ぇ」   セリノPL :3Rは自主的に0個で・・・        差をひらいてわしの胃は宇宙じゃ・・・と決め台詞を言ってもよかったんですけどねぇ(何 ■フードファイト!フィニッシュ!   GM  :記録        1位:ウィネ   40個完食        2位:ライヤー  35個完食        3位:セリノ   29個完食        4位:エルヴィス 23個完食        5位:百式    22個完食 百式   :「(ごっくん)        ……く、負けた……。オレにはロック魂を語る資格はない……。        (無念そうにアフロ脱着)」 セリノ  :「・・・健康管理はミュージシャンの基本じゃよ。        ファンを大切にするは立派じゃが        食べた分だけ動けば太らないんじゃよッ!!(ビシッ!!と指を刺して)」 エルヴィス:「…完敗だ。いい勝負だった。        上には上がいると思い知ったよ。        だが、ロケロラは一度の負けでくじけやしねぇ!        必ず、復活してやるぜ!俺様のロック魂にかけてな!」       エルヴィスは雄雄しく立ち上がった。 エルヴィス:エルヴィスはライヤーに握手を求めてきた。       「たいしたロケロラだぜ、ベイビー。        そんなちっこい身体によくもあんだけ入ったもんだ。        お前の声援が俺の中に届いたぜ。        俺はくじけねぇ。何度でも挑戦してやるさ!」 エルヴィス:そしてセリノにも。       「『・・・健康管理はミュージシャンの基本』か        痛い言葉だ。ハートにきたぜ。        OK。確かに俺は逃げてたかもしれん。        これから俺は『歌って踊れる大食いデブキャラ』として        栄光を掴んでみせる!」 エルヴィス:エルヴィスは落ち込む百式のそばにやってきた。       そして、アフロを手に取ると、百式の頭に再度かぶせた。       「お前のロック魂はビンビンに感じたぜ。        一度や二度負けたってロケロラ失格じゃないだろ?        アフロもお前と一緒にいたいとさ。        こいつを被って、先に進むんだベイビー。」 エルヴィス:最後にウィネに歩み寄る。       「ベイビー、あんたたいした食欲魔人だぜ!        こいつを受け取ってくれ!」       そういってエルヴィスはリーゼントに手をかけた。         スポッ!       リーゼントがエルヴィスの頭から離れる。       エルヴィスの代名詞のリーゼントはズラだったのだ!       「俺が下積みの頃から愛用したリーゼントだ。        苦しいときは何度もこいつに語りかけたもんさ。        俺を倒したアンタに受け取ってもらいたい。」       そういってウィネにリーゼントを押し付ける。 ウィネ  :「……………………(無駄に長い沈黙)」       リーゼントをジッ…と見つめます。       「いっ…いっ…いっ…」       何やらしゃっくりの様な声を出しています。       「いっ…いらんわぁ〜っ!」       とてつもない大声と共に、見事なアッパーカットがリーゼントをへし折り、       エルヴィスの顎を捉えますねw       荒く肩で息をしています。 エルヴィスは宙を舞った。そして地面に倒れ付した。 やがてふらふらと千鳥足になりながら立ち上がるエルヴィス エルヴィス:「いいパンチだ。効いたぜ。」 そして、エルヴィスは去っていった。敗者とは思えないほど意気揚々と。 でも、微妙にふらつきながら。 「俺が生きてるってのはナイショだぜ」 そういい残して。 百式   :「エルヴィス……。        (アフロをかぶり直し)        へっ、惚れてしまいそうだぜ。(待て        (立ち去るキングの背中に向かって)        エルヴィ〜ス!        あんたはやっぱり最っ高のロケロラだ〜!!」 ライヤー :リーゼントを拾って       「ねぇ、ねぇ、ミーが貰ってもいい?」 ウィネ  :「さー…次行ってみよぉ〜…」