テスト | 管理代行委員会 | 01/03(日) 21:53:21 |
テスト |
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キーナンバー「10」 クリティカル値「06」 出目「 ![]() ![]() |
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http://www.journey-k.com/~brpg-la0621/index.htm |
テスト | 管理代行委員会 | 06/13(土) 18:50:28 |
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キーナンバー「10」 クリティカル値「05」 出目「 ![]() ![]() 出目「 ![]() ![]() 出目「 ![]() ![]() |
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http://www.journey-k.com/~brpg-la0621/index.htm |
風流 | “紅き狼爪”ウァレフォール | 08/02(土) 00:51:48 |
目の前に広がる紅い光景。広がる大地も、流れる川も全てが紅に染め上げられている。 今宵は満月。鮮血に染まった満月。 こんな夜には月見酒と洒落込むに限る。 「こんなにも月が紅いから…ってか? 俺も風流になったもんだ…」 つぶやき、酒を煽る。 風は囁きを残し、蟲の歌に耳を傾ける。 清き水面は赤き月を映し、遠くに見える灯火は人の営みに揺れる。 大地に根ざし、地を駆けるのは狼… 「感謝を…星の鷹。汝の翼に加護があらん事を。」 ここに在れる事に対する感謝を星の鷹、部族の神鳥に捧げる。 こんな絶景、そうそうは拝めない。 神秘の紅い月の夜にこんな場所を見つけられた事が何にもましてすばらしい事に思える。 心地よい酩酊感。酒の力。 花は半開を見、酒は微酔に酔うとは言うが、たまにはこんなのもいいだろう… 此処にきて初めての紅き月。世界と共に瞳も紅く染まる。そんあ日に位は。 |
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連帯保証人 | ムラデン・トゥラン | 01/27(土) 16:34:32 |
スネジャナ:「…仕事を見つけたのはいいんですけどね…」 私の従妹であるスネジャナがこういう言い回しをするときは あまり機嫌が良くないと思っていい。 私が作った食事は美味しいと食べてくれたのだが 片付けながらの表情からは笑顔が消えている。 スネジャナ:「その…金銭面での連帯保証なら分かりますけど 吸血種族のための保証人っていうのは初めてですよ。」 ムラデン :「…申し訳ない。こんな保証人は他の人のは頼めない。 金銭だって他人には頼めないし… そうじゃなければ、あんな物件は借りられないのですよ。」 ここはもう、平謝りに謝ってしまうに限る。 ダンピールが管理人をやっている物件なのだ。 献血を条件に入れたというのは上手いやり方だなぁと感心した。 一週間に一度ならお安い御用だと契約したはいいが、 冒険者の仕事によっては一週間で帰ってこられる保証はどこにもない。 相手もそれは想定していたようで、連帯保証人というのを指定してきた。 そうなると、身内にしか頼れない。 スネジャナ:「…仕方ないんでしょうけど。」 何を言ってもダメな時もあるが今回は妥協してくれる感じだ。 ムラデン :「申し訳ない。」 ここでこちらも駄目押しをしておこう。 スネジャナ:「こちらも仕事がありますから その時は前もって言って下さいね。」 ムラデン :「分かってますよ。その辺はきっちりとやりますから。」 ・ ・ スネジャナとの共同生活はまだ続きそうだ。 本音を言えば出て行って欲しいと思っているのかもしれない。 探偵事務所が軌道に乗ってくれば本当の意味での自立ができそうだ。 別に部屋を借りることもできるだろうし… それに… スネジャナ:「ムラデン兄さん? そういえばクレアさんとは上手くいってるんですか?」 ムラデン :「まあ…な。」 いきなり聞かれたので少し焦った。こういう事を聞くなんて珍しいのだ。 ムラデン :「彼女は学院の仕事が忙しいのですよ。 私も働かなければいけませんからな! さすがにクレアさんの前ではヒモ生活は言ってませんよ。 バレてる可能性はあるんですけど。 そういう貴女こそ…彼とは会ってるんですか? 最近全然話を聞きませんな。」 聞かないも何も、元々が秘密主義者だ。今までだって彼のことになると きまって口をつぐむ。 スネジャナ:「…そういえば最近はあまり会う機会が無いですね。 私のほうが忙しかったりするんですけど。」 おぉ…初めてじゃないか?ここまで率直に話したケースって。 でも雰囲気的にこれは危険かもしれない。 それまでどういう付き合いをしてたかは疑問だが、 それも含めて調べてみるのもいいだろう。 ムラデン :「ふむ。では早速ですから探偵の初仕事でもしますかな。 暇ですからちょっと様子を探ってきますよ。」 スネジャナ:「いいですよ!そんな事しなくても。」 ムラデン :「大丈夫です。身内からはお金は取りませんよ。 ちょっと青山羊亭に顔を出してきますよ。 折角ですから、宣伝してこないといけませんからな!」 昨日できたばかりの『ムラデン・トゥラン探偵事務所』の名刺をポケットにいれ 久々に青山羊亭を目指して歩いていくことにする。 クレアさんがいる確率は低いが、誰かいるだろう。 |
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物件探し(1) | ムラデン・トゥラン | 01/25(木) 21:43:38 |
『格安物件』 私の目の前に飛び込んできたそのチラシは 読んでいるうちに期待はずれに終わるような内容とは違っていた。 広い店舗スペース。立地条件も悪くない。 そして、なんといっても安い。 ムラデン:「ワケありですかな。」 そう思った。しかし行ってみるだけの価値はある。 私、ムラデン・トゥランはいつまでも従妹に世話になりっぱなし というワケにはいかないのだ。 定職を持っている彼女とそれに甘えている私 それがずっと許されるわけがない。 同居はもう少し続きそうだが、 せめて定職くらいは見つけないといけない。 そこで、私は『探偵事務所』を開設してみようと 密かに計画をしていた所だったのだ。 ただ、ネックなのは場所が無いこと。 あっても今の所持金では維持は難しく 安いところはないか、暇をみて探していた。 その掘り出し物件は、盗賊ギルドから見つかった。 ムラデン:「おおぉ!! もう問い合わせが来ててもおかしくない! すぐに行ってみなければ!」 剥製屋をやっていた前の住人はテロリストに殺されてしまい 他に家族も遺族もいなかったようで、空き家になってしまったそうだ。 そして、二階には管理人がいるらしい。 ムラデン:「あの〜…店舗物件を探していた者なんですが いいお話だったので、詳しくお聞かせ下さればと思いまして…。」 管理人さんは、私より若そうな少女だ。 ちょっと病弱にも見えるが、育ちは良さそうに見える。 短いライトブルーの髪に薄紅色の瞳が印象的だ。 シーセル:「あら。もう問い合わせが(笑) じゃあ、早速なんですけどこちらにお名前と ちょっとした審査なんですが、お願いできますか?」 彼女はそう言うと、ペンと羊皮紙を差し出した。 ムラデン:「はっはっは。急がないととられてしまいますよ。 こんなに安く出しちゃって大丈夫なんですか? では、早速調書を書きましょう…。」 さらさらと書き始める。 |
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物件探し(2) | ムラデン・トゥラン | 01/25(木) 21:43:20 |
ムラデン・トゥラン。男性24歳 人間 住所は…青山羊亭 職業は冒険者 収入…これは書きたくないんだが不定にしておこう。 特定の宗教は無し。 持病は…膝痛があったけど完治している。 店舗の予定は探偵事務所。 他に出入りする予定は…今のところ無しっと。 シーセル:「申し分ないわね。」 収入で弾かれると思ったが、予想に反して感触はいい。 シーセル:「何か質問はあるかしら?」 ムラデン:「あの…管理維持費って幾らなんでしょうか?」 その欄だけが空欄だ。普通は金額が書いてある。 シーセル:「それは…お金じゃないのよ。」 ・ ・ ・ その『管理維持費』というのは、毎週必ず支払わなければならない 一週間に一度でいいのだが、纏めて払うことも 遅れて払うこともできない。 その理由を聞かされた時は正直驚いた。 実を言うと、ダンピールという種族に会ったのは初めてだったのだ。 宗教を聞いてきたのはそういう理由だった。 ・ ・ ムラデン:「はっはっは。それならお安い御用です。」 なんだ。血なんて全然オッケーだ。 しかも彼女は神官で、その分は治癒してくれるのだ それで格安なら悪い話ではない。 かくして、契約にサインをした。 さて、明日から忙しいな。看板も出さないといけないし。 『ムラデン探偵事務所』いよいよ開設だ。 |
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男世界大会前夜 | シルベスタ=スターロン | 10/29(日) 16:40:31 |
馬鹿野郎ーっ!!筋肉とは鍛えるモノではない。毛細血管と筋繊維を通じて語り合うモノだ。 どうやら私が初めて”大胸筋王子”と呼ばれる男と出合った時の事を話すべき日が来たようだな。 あれは小雨の降る寒い夕方の事だった。 私はいつもの様にプロテインドリンクを片手にベンチプレス後の休憩を取っていた。 シルベスタ:「ふふふ…その位の重さも持ち上げられんのかヒヨッコ共が。 まずは無理をせずに50kg程度から始めれば良いものを… ぬ?あっちのビルダーはフォームが悪い。 アレでは大胸筋ではなく、三頭筋に筋肉が付いてしまうというのに…。」 私は男闘湖塾の塾生達の質が年々低下の一途を辿っていることを懸念していた。 私のベンチプレス記録200kgアップを超える猛者はいないものかと嘆いていた。 だが、その記録を塗り替える者がいないという事が私の筋肉が偉大であるという事を語っており、 言葉にこそ出さないが私の自信と誇りの象徴でもあった。 シルベスタ:「まだまだ小僧共に男ベルトを引き継ぐ訳にはいかないという事か(ニヤリ)」 自分がまだフレッシュな(十分な伸びしろを持っている)ボディの若者に比べ勝っている事に酔い、 天狗になっていた。 シルベスタ:「おい、そこの君。あと1cm程腕の間隔を広げた方が良いのである。 それでは大胸筋にMAXの刺激が届かんのじゃあ… 君は一体どこの筋肉を鍛えたいのか、ハッキリ目的意識を持った方がよいゾ?」 ふっ…私も年を重ねてきた分先輩風を吹かせたくなってしまった。 いや、その若者より私の大胸筋の方が遥かにパンプアップされているという事実が私にその様な態度をとらせていた。 若者 :「アドバイス有難う御座います。でも、ボクはこれで良いんです。 昨日ハードにプッシュアップをしてしまったから今日は大胸筋には負荷を掛けすぎないようにしていたんです。 今日のボクの筋肉コンディションだと、逆に大胸筋の乳酸が蓄積し過ぎてしまって 疲労回復の為にエネルギーを使って筋肉が落ちてしまうのが心配なんです。」 私はこの若者の言葉に驚愕し、そして自らの行為のを恥じ、自然と涙が溢れた。 決して悔しかったからではない。 なんたる筋肉に対する愛情! なんたる徹底された自己管理!! この若者は己の筋肉と語り合い、その状態を正確に把握していたのだ!!! 私は若き日の自分と、この惜しみなく筋肉に愛情を注ぐ素晴らしい若者の姿を重ねていた。 いつからだろう?筋肉と語り合うという事をしなくなったのは… いつからだろう?ガムシャラに肉体を苛めれば筋肉は答えてくれると思うようになったのは… 私はこの若者の筋肉を労わる姿勢に心打たれ、そして天狗になっていた私を正しい道に引き戻してくれた事に感謝した。 シルベスタ:「君、済まないがワシを殴ってくれぃっ!! これはワシ自身への戒めなんじゃぁぁぁぁっ!! 頼むっ!!」 若者 :「塾長、お言葉ですがお断りします。 ボクの拳は人を傷つける為にあるんじゃない… そう、鉄アレイを持つ為にあるんです。」 私の頬を熱いものが再び伝わった。 筋肉に対する愛情がこの若者とは違いすぎる。 私は筋肉を宝石や洋服などの装飾品とカン違いしていた。 彼にとって筋肉とは唯一無二の親友なのだ。 同志(とも)であり恋人であり、家族なのである。 私はその時に悟った。 この男いや、漢(ヲトコ)こそ将来の男闘湖塾を背負って立つ漢だと。 この漢こそボディービルダー界の宝だと。 私は己の敗北を受け入れ、この漢の礎となる事を筋肉の神に誓った。 シルベスタ:「君、良ければ名前を聞かせてくれないか?」 若者 :「ボクはJr.。 シルベスタ=スターロンJr.です! お会い出来て嬉しいです…お父さん…。」 これが”大胸筋王子”シルベスタ=スターロンJr.…つまり息子との始めての遭遇だった。 私は15年ほど前に一人の女性ビルダーと愛しあった事があった。 だが、当時の私は真の漢を目指す荊の道に女の助けは不要とばかりに飛び出し、 それ以来連絡は一切絶っていた。 まさか彼女があの時子供を身ごもっていたなんて… そしてその子供がこんなに立派に育ち、私に会いに来るとは… 人生とは不思議である。 男闘湖塾には昔から伝えられるこんな諺がある。 「人生は腹筋と背筋」 つまりは表裏一体という事だ。 これを読んでいる若人よ。是非とも筋肉を、そして男を磨き上げてほしい。 男闘湖塾第4代塾長 シルベスタ=スターロン |
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イヴちゃんの日記帳 | イヴ・ムーア | 07/16(日) 21:19:06 |
今日はついに!ザインに到着することができましたぁ〜♪パチパチパチ 方向音痴が祟って、放浪する事2カ月・・・あの時は辛かったなぁ〜〜 (T▽T)ウルウル 食べ物が尽きて、手当たりしだいに食べたっけぇ〜〜。葉っぱ、草、木の皮・・・ 私は草食動物かっての!!思い出しただけでもおぞましいよぉ・・・ (T▽T) でも、私の菜食主義は治さなきゃだよねぇ・・・師匠もそぉ〜言ってたし・・・ 『竜道とは喰らうことより始まる』とか言ってたっけなぁ・・・ でもでもっ!生肉はぶっちゃけキツいよぉ〜〜!! か弱い乙女が口の周り血まみれで食事なんてぇ〜〜〜!! そういえば、師匠は石とか鉄も齧ってたっけ・・・(^^;) あの人の歯とアゴはどういう構造だったんだろう・・・今考えるとちょっと恐いなぁ( ̄▽ ̄)アハ 本当は野宿するのが健全な竜僧なんだろうけど、宿とっちゃった♪(≧▽≦)テヘッ でもでも、面白い人たちと出会えたからヨシとするかっ♪( ̄▽ ̄)ウンウン オートマトンのアレックス君とダンピールのお嬢様シーセルちゃん♪ ふたりともかわぃ〜子だったなぁ〜〜♪♪ (〃∇〃)←ってなぜ照れる私っ!! これまで一人が多かったから、友達になってくれる人がいればいいんだけどねぇ・・・( ̄▽ ̄)トオイメ 眠くなってきたんで、この辺で終わりま〜す♪ また、時間を見つけて書くことにしよぉ〜っと!! |
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かつての依頼人に宛てた手紙 | ミリート | 02/01(水) 12:47:51 |
拝啓 スタントーム様 以前お世話になりました、青山羊亭のミリートです。 あの事件から一年が経ちましたが、その後いかがお過ごしでしょうか? ラフィエさんは元気でしょうか? スタンとームさんから頂いた報酬は貯蓄しております。 私も将来は港湾地区の近くに住みたいと思っているのですが 私にとって一生涯は無理でしょうから100年程住める家が欲しいのです。 怠惰な兄がようやく手に職をつけるようになりましたので、 もしかしたらお店を経営することになるかもしれません。 どのみち経済援助はしないとしょうがないですので それも見越して貯蓄していたりします。 一年住まれて家のほうは問題ありませんか? 中古物件でしたからある程度のほころびは仕方ないでしょうが 最近の建築物がいいかといったらそうでもありません。 どうも、建築費を削り、見えない所で誤魔化していて 地震がきたらすぐに潰れちゃうような家を作る大工もいるそうですね。 心配なら一度見に行ってつたない精霊語で会話してみます。 そのときは呼んでくださいね。 あれから暫くの間、私は冒険者の仕事は取らずに、貿易業務に従事しておりましたが、 この前久しぶりにお店に行きましたら、当時のメンバーの半分は辞めていました。 エレサールさんとアシュヴィンさんとアシュアさんの名前は名簿にありませんでした。 ガルナードさんとジェシカさんとメリーさんの名簿はまだありましたので 別の仕事を取られているのかもしれません。 残念ながら当時のメンバーとはあれ以来逢っていません。 そういえばアリヒリアさんはどうなったのでしょう? 彼女が作ってくれたシチューは美味しかったですね。 元々賞金稼ぎか何かだったのでしょうが、まとまったお金が必要だったようでしたね。 今もまだ、どこかでまだ仕事をされているのか、または落ち着いて普通の生活をされているのか 気になっていますが、もしもどこかで逢うことがあったらゆっくり話してみたいです。 では長々とこちらの事ばかり書いてしまいましたが お体には御気をつけてお過ごしください。 ミリート・A・タルディーニ |
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双子の姉への手紙〜怨嗟への道標〜 | 綾 | 01/28(土) 21:23:00 |
今は失われた右翼へ 元気か?俺は元気だよ。 何となく書きたくなったから手紙書いてみた。 柄じゃないとか笑うなよ? 俺だってそんな気分になるときはあるんだから。 そっちはカイルと上手く行っているか? 俺の方は未だに一つも浮いた話が無いけど。 やっぱ、この癖のせいかな?麗はどう思う? 此処からが本題。 麗は昔の事を覚えているか? 俺だけかもしれないが、10年前の記憶が無い。 それ以前の記憶も、それ以降の記憶もあるんだが、その間だけすっぽりと記憶が無い。 ついでに言えば、それ以前の記憶も曖昧だ。 親父の顔が違う様な気がする。お袋が居た様な気もする。 だが、親父とはずっと一緒だった記憶もあるし、お袋はもう死んでいる記憶もある。 幼い頃の記憶は曖昧なのが当たり前とは言え、ここまで奇妙な事にはならないだろう。 麗はどうだ? 俺だけそう感じているなら、気のせいだろう。 俺たちは双子だ。それだけは間違えようの無い事実。 お前と俺の記憶が食い違っているのなら、俺の方が間違いなんだろう… 昔から、俺は台詞以外の記憶力には乏しかったからな。 頼むから、これだけは答えて欲しい。知らないなら知らないでいい。 10年前…何があったんだ? 今は失われた左翼より |
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墓石 −追憶− | ハーヴァル=スクート | 12/29(木) 22:18:25 |
昼。ある崖際の墓の前で。 久しぶりだね。ここに来るのは。 僕がシショーと別れて以来だから・・・大体半年くらいかな。 僕は今ザインで冒険者やってるよ。 うん、それなりに上手くやってるつもり。 君はどう?『そっちの世界』は居心地いい? ・・・わかんないよね、聞かれたって。 僕だってこっちの世界を言葉では説明出来ないよ。 もしかしたら、上手くいかなくて悩んでいるかもしれないけど。 いいんだよ、悩んだって。それは『先』に進もうとしてるっていう証明だから。 この前、ザインで初めての冒険に成功したよ。 話したい事がたくさんあるんだ。 たまには、来てもいいよね? 君も、僕がここにこなかったら、さびしいでしょ? そんなことない? 僕はさびしいよ。ここに二度とこれなくなっちゃったら。 ・・・何、恥ずかしいからそんな事言うなって? いいじゃん、別に。自然な感情なんだから、恥ずかしがる事無いのに。 ・・・この木も葉が真っ赤になったね。 冬になればこの葉っぱも落ちて、枝だけになっちゃう。 でも、春になれば、また花が咲くよ。 この草原も花畑に変わる。 そして、僕はまたひとつ年を取って――― ―――でも君は、いつまでもこのまま。 変わらないことは寂しいことかもね。 それでもヒトは永遠を求めるんだよね。 永遠と停滞は同じものなのに。 でも僕は永遠を望んちゃうかもしれない。 君が、僕の隣にいてくれたなら。 ・・・ごめん。 まだ駄目だね・・・僕は。 もっと強くならないと、何も守れないね。 ―――忘れないよ、君の事。絶対。 そうすれば、君は僕の中で、生き続けるから。 約束したよね。一緒に、千年の時を生きようって。 強くなるよ。もっと、もっと。 もう誰も、泣かなくて済むように。 じゃあ、僕、行くよ。 あんまり長居すると、もう戻れなくなっちゃうかもしれないから。 またさみしくなったら、ここに来るよ。 じゃあね、『――――』 |
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返信 | セイルーン | 12/27(火) 19:43:20 |
ミリートさんへ お手紙ありがと、この間はほんとに楽しかった。 僕ももう少し一緒にいたかったけど遅くなっちゃったししょうがないよね。 お仕事は毎日忙しいですか?泊り込みだと何かと大変じゃないですか?もし迷惑じゃなければ 一度そっちに行ってもいいかなぁ?その時はお弁当持っていくね 今度どこかに行くときは全部お任せしちゃっていい? 僕まだこっちに来て日が浅いから場所が良く分からないんだ 最近また寒くなったね、体に気をつけてお仕事頑張ってね。 次ぎ逢える日を楽しみにしてるね。 セイルーン |
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数日後に書いた手紙 | ミリート | 12/26(月) 19:38:43 |
セイルーンさんへ 先日はお付き合いいただいて本当にありがとうございました。 短い時間でしたけど、個人的なお話が出来てよかったです。 もうちょっと一緒にいたい心境でしたけれども お兄さんが心配すると思いましたのであの時間に送りました。 今思うと、もうちょっとパーティ会場から 切り上げる時間を早くしても良かったですね。 今度は昼過ぎあたりから出かけてみましょう。 今、交易所から手紙を書いています。 実を言うと、少しの間忙しくて時間が空けられそうにありません。 青山羊亭に戻る時間を節約したいので、港湾地区に泊り込みです。 食事は、おふくろ亭でお弁当を買ったり 深夜までやっている港湾地区の酒場『黄昏の月亭』で済ませたりしています。 仕事が暇になったらまたお誘いします。 行きたいところがあったら遠慮なく言ってくださいね。 これだけ残業していますし、お手当てもきっちりといただくつもりですから 大概のリクエストにはお応えできますよ。 では寒いですから体を壊さないように暖かくして過ごしてくださいね。 お兄さんにも宜しくお伝えください。 ミリート・A・タルディーニ |
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パーティーの後(セイルーン編1) | セイルーン | 12/25(日) 01:17:01 |
この街にお兄ちゃんを追ってきたのが2ヶ月前・・・ そこで最初に出逢ったエルフの男性・・・ その人と今パーティーを抜け出し彼の言う「見せたいもの」に向かっている 僕はセイルーン、オラン出身の駆け出し冒険者・・・ で、エルフ好きの20才・・・ 先日神殿に行った際、友達の神官の子から「彼からパーティーの誘いが来てるよ、彼結構かっこいい人じゃない羨ましいなぁ 告白するの?」って・・・彼女には彼のこと話したことあって、問い詰められたけど、誤魔化しちゃった・・・ パーティー会場にはお兄ちゃんも一緒だったんだけど僕のこと分かっているらしく、 別に止めることはしなかった・・・ 彼は周りの人から「ナンパしとるな」とか言われてたけど僕の方は早く二人になりたかった。 寒い夜だったけど彼が手を握ってくれたから暖かかった 最初手を握られたときはすごくドキドキしたけど歩いているうちに嬉しくなってた。 「見せたいものってなに?」 僕がそう聞いた・・・ 「…もうちょっとですよ。 それにしても、 ラーグさんが言ってたエルフ好きって言うのは本当ですか?」 ちょっと驚いたけどその後の微笑みにまたドキッとさせられちゃった。 (でもおにいちゃん彼に何時そんなこと言ってたんだろう・・・) 「実際エルフの方と付き合ったことがあるなら分かると思いますけど・・・」 そう言われても実際は他のエルフの人に相手にされず こういう風にエルフの男性と二人で歩くのは 今日が初めて・・・ 彼は「私はエルフではないんですよ。」と言っていてたが僕もそう思う、他のエルフの人より僕を見てくれるし 性格もほとんど人間そのもの・・・ 僕のエルフ好きは某書「ヘッポ○ーズ」のエルフ好きとは違うタイプ、誰でもいいわけじゃないんだ・・・ |
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パーティーの後(セイルーン編2) | セイルーン | 12/25(日) 01:16:23 |
しばらく歩くと目的地に着いたよう・・・ そこにはオランでいう「クリスマスツリー」・・・ 僕達のほかにも何組かのカップルがいる。 「賢者学園のツリーです・・・」 そう説明してくれた彼の声は、ちょっと緊張していたのかな? ツリーは三日後にはなくなってしまうので僕に見せたかったと言う 「仕事が終わったら美味しい甘味処を見つけたので 一緒に行きましょう。」って男性だけじゃ行きにくい って言うけどうれしい誘いだった。 「うん、あなたともっといろんなとこ行きたい」 精一杯の勇気を出して言ったんだよ、彼分かってくれたかな? 彼と青山羊亭の前で「また逢ってくださいね。」って言われるまでずっと手は繋いだまま、凄く幸せな時間だった。 部屋に入ると先に帰っていたお兄ちゃんが部屋に来ていた。 「初デートはどうだった?」 聞かれたとき自分でも顔が赤くなっているのが分かるほどさっきまでのことを話していた。 「そうか、彼とうまくやっていけそうか?いい人だからしっかりな」 「分からないけど、うまくやっていけそうな気がする」 その言葉を聞いて安心したのか、お兄ちゃんは自分の部屋に戻って言った・・・ PL:初めてこういったものを書いたので文章が変かもしれません^^; ミリートPLさま、これからもセイルーン、ラーグ兄妹共宜しくお願いします。 |
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フライドチキンパーティの後(1) | ミリート | 12/24(土) 16:49:23 |
ザインの街にやってきて2年が過ぎようとしていました。 寒い夜です。街は年末特有の慌ただしさと、華やかさが共存しています。 私は…今彼女と一緒に歩いています。 彼女はこの前知り合ったばっかりの新米冒険者です。 兄妹揃って 駆け出しのチャ・ザの神官さんです。 自分を僕と言っていますけど可愛い子ですよ。 その日、ちょっとしたパーティがあったんです。 兄さんがフライドチキンを作ってくれて持ち込みました。 私もシャンパンが入手できましたので振る舞いましたが 最高級品質だったのですぐに無くなりました。 彼女が駆けつけてくれたときには既に無くなってたんですけど 正直来てくれるとは思っていませんでしたので 私は嬉しかったですね。神殿の人にも話しをしておいてよかったです。 パーティの途中、私は彼女と抜け駆けしました。 メンバーの中にダンピールの方がいるというのは単なる口実ですね。 彼女のお兄さんであるラーグさんに 「雰囲気的にやばいので彼女と抜け駆けしちゃっていいですか?」 …と、ストレートに聞いてみました。すると彼は 「あなたならかまいませんよ。何せこのエルフ好きは…」 という答えが返ってきたんです。 そうなんですか? それなら 手を繋いでも大丈夫そうですね。 「ナンパしとるな」と狼少年の言う声も 「あらあらあら。らぶらぶですのねー」と言う令嬢の声もしましたけど 気にするのはやめましょう。 「見せたいものってなに?」 彼女が興味深そうに聞いてきます。 「…もうちょっとですよ。 それにしても、 ラーグさんが言ってたエルフ好きって言うのは本当ですか?」 ちょっと驚いたような顔をされましたけど 安心させるように微笑んでみます。 「実際エルフの方と付き合ったことがあるなら分かると思いますけど 本当のエルフは偏屈な人が多いんです。 私に限って言ってしまうと、私はエルフではないんですよ。 考え方、価値観は人間そのものかもしれません。 森の中で生まれ育ったわけじゃないですから。 姿かたちはエルフですけど。本当のエルフから見たら 私は変わり者の部類になってしまいます。 だから…エルフ女性からは全く相手にされないんです。 話が合わないですし、考え方が合わないですしね。」 |
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フライドチキンパーティの後(2) | ミリート | 12/24(土) 16:48:38 |
暫くすると目的地が見えてきました。 光輝くツリーです。 今年はちらほらとカップルの姿が見えます。 「賢者の学院のツリーです。綺麗ですね。 わかると思いますけど魔法の光で輝いてるんです。 飾りの一つ一つに『ライト』がかかっていますから。 去年は私もやらされました。結構疲れましたね。」 どこから持ってきたのか知りませんけど、この時期だけ現れるんです。 幻影ではないんですよね。触ればわかります。 デートスポットとしてはまだまだマイナーなほうですけど そのうちここもカップルだらけになるかもしれません。 イーストエンド出身者には大陸のお祭りには疎いんですけど こういうイヴェントもあるんですね。 何か幸せな気分になりました。 「あのツリーは三日後には片付けてしまいますので、 どうしても見せたかったんです。 今度、そうですね。お仕事が終わったら 美味しい甘味所を見つけましたので一緒に行きましょう。 流石に男性だけでは入りづらい所なんですよ。」 『四季』というイーストエンド風のお店です。 まだ入ったことはありませんけど イーストエンドジャーナルに 掲載されたくらいですから良い店でしょう。 どうせいくなら女性と一緒のほうがいいですね。 「今日は私にお付き合いしてくださって 本当に感謝しています。とても楽しかったですよ。 良かったらまた逢ってくださいね。」 青山羊亭まで送ってから彼女にそういうまで 結局繋いだ手は殆ど離さなかったように思います。 嫌がってなかったみたいですから…いいですよね? 部屋に戻って行く彼女を見届けてから自分も部屋に戻りました。 部屋に戻ると同居中の兄さんが ニヤニヤした顔で私を待っていました。 「ミリートも人のことは言えんな。 オレが人間の妻を亡くした時は、結構言ってたくせに…。」 そうでしたね。兄さんの奥さんは10年前に他界しました。 当時は、どうしてそんな寿命の短い方と結婚したんです?って聞いてましたね。 兄さんはこれ見よがしとばかりに… 「でも分かったろ?そういうもんなんだ。 まーいいんじゃねーか?少なくとも結婚不可の種族じゃなければ…」 なんか嫌な話の流れになってきました。逃げましょう。 「そうですね…。ではそろそろ私も失礼しますね。」 話の腰を折ってるのはわかってるんです。 兄さんは綾さんとの話を恐らく盗み聞きしたんですね。 過去のカノジョの話を聞かれる前にさっさと逃げることにしました。 海に帰ったはずのカノジョとはもう3年前に終わっていますし 彼女が望めば…正直に話しますけど、兄さんに話す気はありませんしね。 |
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煌く夜 −回想− | ジレンマ=アルセイド | 12/16(金) 23:22:39 |
ある夜、エア湖岸にて。 空には満天の星空。 エア湖に移る満月が風のささやきに合わせて静かに踊っている。 湖の表面を撫でたそよ風は、岸辺の草原へと辿りつき、ゆっくりと木々を揺らす。 それはとても幻想的な夜だった。 俺は湖岸の草原に仰向けに寝転がり、夜空を見上げていた。 ラーダ神の言葉によれば、人々は死して星海の星になると言う。 あの星空は、今まで死神に奪われてきた人々の『思い』が、煌きとなって光を放っているのだろうか。 「忘れないで」と。詩っているのだろうか。 「・・・アニキ?こんな夜中になにしてんすか?」 唐突に夜空の一部が人間の顔で切り取られた。赤く輝く髪が垂れ下がり、俺の頬の辺りをくすぐる。 「それはこっちの台詞だ、ジーナ。こんな夜中に出歩くもんじゃない」 俺は目の前の少女・・・ジーナに話しかける。 「ちょーっと、眠れなかったんで。夜の散歩すよ」 ジーナは笑った。口の端から八重歯が顔を見せる。 俺はゆっくりと上体を起こした。つられてジーナも四つんばいの上体から座った状態になる。 「そういうアニキはなんでこんなとこまで?アニキの宿はもっと遠いっしょ?」 「・・・そうだな」 ジーナの問いかけに俺は答えられなかった。ここまで来たのに、特に理由など無い。強いて言うなら。 「月が、綺麗だったからかな」 「あー、そっすね。今日は満月っすねー」 ジーナは膝をずりながら俺の隣に座り込む。 俺の緑の髪とジーナの赤い髪。対照的な色を持つ二人の髪が、同じように風に揺れる。 瞳を閉じ、頬に当たるそよ風を楽しむジーナ。 とても穏やかな夜だった。 とても穏やか過ぎて―――泣きたくなるほどに。 俺はこの星空を知っていた。小さな頃から相棒だった『あいつ』が死んだ日。あの日も、星空は今日と同じように瞬いていた。 オランの街の、屋根の上から見た星空は、今日の星空とあまりに似すぎていた。 そして、隣にジーナが座っているところも。同じだった。 「静かっすね」 「そうだな」 二人の呟きが夜の静寂に乗って、消えていく。 正面を見つめていた俺は、右肩に軽い衝撃を感じた。 見れば、ジーナが頭をおれの右肩に乗せている。 「・・・どうした?」 「へへ・・・星空見てたらなんか眠くなっちゃって」 ぐっ、とジーナが顔を押し付けてくる。その華奢な肩が小刻みに震えていた。 ああ・・・泣いているな。 俺はそう感じた。今日の夜は、『あいつ』が死んだあの日にあまりにもよく似ていたから。 「アニキは・・・」 ジーナがちいさく呟く。 「アニキは・・・死んだりしないっすよね。オイラ達を置いて、死んだり、しないっすよね」 「ああ」 俺は力強く頷いた。 「俺は死なない。お前達を置いて・・・死ねるものか」 俺達を守って死んでいった『あいつ』のためにも。 その言葉は、心の奥にしまいこんだ。 「へへ・・・約束っす・・・よ・・・」 ジーナの頭が俺の太もも辺りに落ちてきた。静かな寝息が聞こえる。 寝てしまったか。俺は着込んでいた白衣をジーナにかけてやった。 星達は―――死んでいった魂達は、今日も変わらず、夜の空で煌いていた。 そのまま朝を迎えてしまった俺が軽い風邪をひいてしまったのは、また別の話―――。 |
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ある災難な一日…翌日 | グロリア | 10/03(月) 21:46:20 |
あの日の翌日… 学院で友達で話していると… 「ねぇねぇ、聞いた?難民区の方で沢山の死体が見つかったんだって! その中に、此処の講師の…何て言った?あの陰気な人… 柊和馬先生…だっけ?もいたそうよ? それで、その筋で調べると、全員柊先生の知り合いだったんだって。」 「…へ?」 唖然とする…柊ってヴァールハイトの分家じゃ… それに、僕昨日旧難民区の方に行ってたよね小母さんに会いに…って事は… 昨日の事が蘇る。 『ヴァールハイトの名に楯突きし愚行』 「…成る程…そう言う事だったんだ…」 思わず口に出してしまう。 「え?何々、グロリア、何か知ってるの?」 「へ?いや、何も知らないよ?ホント、全然。」 取り敢えず誤魔化しておこう。僕も関わり合いたくない世界の話しだし… …取り敢えず、これからは1人であの辺を歩くのはやめよう… 時折、雲の上の人たちが跋扈するみたいだし… それよりも…あの2人が結婚する頃にはあの家のゴタゴタも収まってるかな…?非常に不安だねぇ… |
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グロリア〜ある災難な一日〜 | グロリア | 10/03(月) 21:36:25 |
それは夏の日の事… 僕は比較的人気の無い道を歩いていた。 理由?まぁ、たまには1人になりたい時もあるんだよ… 路地裏で1人なんだからいいカモなんだろうけどね。 魔法が使える以上、そこまで不必要に恐れる必要もなし…そんな事を思っていたんだよね、その時は。 1人で暫く歩いていると、前方から男性の影…見覚えがある…が見えた。 …あれ?小父さん?やっぱり生きてたんだぁ… そこに居たのはルディス・静嵐・ヴァールハイト…スルト兄のお父さんだね。 「ん?ああ、グロリア、久し振りだな?7年ぶり…だよな? 大きくなったなぁ…あの頃は俺の腰ぐらいまでしか背が無かったのに…」 「うん、小父さんも久し振り〜…で、何で此処に居るの? スルト兄には会った?荒れてたよ〜…何年か前だけど。 今は彼女が出来て落ち着いてる。」 ホントにね…彼女が出来てあそこまで変わるとは思わなかったよ… 「ああ、会ったよ…流石に出会い頭に剄を入れられるとは思わなかったが… 仕方ないんだろうな(苦笑) 此処にいる理由な…教えちゃいけない事になっているんだ。勘弁な? ところで、お前の父さんは元気か?今度会えるのは…来年か。そのくらいになるが。」 「ん?親父?……………てへっ♪」 笑って誤魔化そ…家出したなんて言えないや。 何て思っていたら… 「その様子だと…また喧嘩して家を出たな?」 ギクッ!?何て勘の冴えている… 「あはは…正解…神官になりたい、って言ったら反対されちゃって…」 まぁ、ばれたのならありのままに話そ… 「ん?あいつ、神官に憧れてた様な覚えがあるんだが… …あー…あいつも意地っ張りだからな…(苦笑)」 ん?何か知ってるのかな? その事について詳しく聞こうとしたら… 「…グロリア、伏せろ。」 「へ?」 突然そんな事を言われても…わっ!? 「いいから!」 押し倒された。 …何!?と思って小父さんを見ると… 「…古より我と契りを結びし風の霊…我が名を冠せし者よ我が命に従え… 我が名は静嵐。汝が名を授けし者也。」 精霊語で風を呼び出している… …あれ?何か周囲が蒼くなっているような…? 「来たれ、風の王。彼の地に汝が加護はなし。」 向こうの方の空気が蒼く光り、うめき声が聞こえた。 …うっわー…始めて見た…サフォケイトだ…思わず感心する。 風の呪文の中でも最上位に当たる呪文…勿論、僕は使えない。 「貴様達…我が前に現れた事を後悔するがいい… ヴァールハイトの名に楯突く愚行、その身を以って償え。」 …背筋に氷を差し込まれた様な感じのする程冷たい… 殺意というにはあまりにも透徹し過ぎた声を出す小父さん… 「我が前に現れよ、龍。我が敵を屠れ。」 そして、男達の断末魔の声…何が起こったのか分からない。 精霊語なのは理解できるけど…これは何? そして理解する。そこに居るのは小父さんである以前に静嵐なのだと。 ヴァールハイト家の宗主の姿がそこにあった。 「…ふぅ…すまなかったな、グロリア…怪我は無いか?」 等と思っていたら、何時もの小父さんに戻った。 まー代わり身の早い事。 「うん…けど、最後の呪文は何?見たことも無い呪文だったんだけど…」 「ん?ああ…あれは只の氣さ。 一瞬だけあいつらのところに行ってだな、最大限に高めた龍気を剄に乗せてぶつけただけ。」 「へぇ…凄いね、それ…」 一瞬?…あー…まぁ、確かに一瞬居なかった様な… 「さて、そろそろ此処も危ないな。さっさと還った方がいいぞ? 長く居すぎると下手すりゃ死にかけない。」 「う…うん…」 有無も言わさぬ口調に思わず頷き、その場を後にしたのだった… |
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